北村山郡

そば切り源四郎

そば切り源四郎

日本でも指折りのそば処山形、山形県北部に大石田町「蕎麦街道」と呼ばれる集落がある、その村の名は「次年子」”じねご”と読む、大雪でも有名な日本有数の豪雪地域だ。
あまりの豪雪ゆえ、冬に生まれた子供は大雪のため役所に出生届が出せず翌年に届け出になることもあり、次の年の子供になってしまう…といのが由来、西暦でいうと800年ころから記録が存在する歴史のある村だ。

山奥に続く細い道を走り、次第に現れてくるその里山…その秘境に突入するかのようなシチュエーションはライダーにとって実にワクワクする瞬間だ。
大石田町には人気の蕎麦店が他にもあるが、この蕎麦街道ですべての店を食した筆者が一番!と思うのがこの「そば切り源四郎」田舎蕎麦特有のワイルドさと繊細さ、美味しいのはもちろん作る方の丁寧さが伝わる蕎麦を提供してくれる名店と言えよう。
はじめてこの地を訪れる人はつい一番人気店に行きがちだが、私は激しくこの店をおススメする。

この板全体に敷き詰めれて出される「板蕎麦」、この村で採れた蕎麦粉、蕎麦を打つ水も湧き水、添え付けられた漬物も自家製…とすべてこの地域で採れた材料で作られたこの蕎麦は見事なまでに地産地消をコンプリート、この食としての一体感がたまらない。

蕎麦は太く硬め、ワイルドなキャラだが風味が良く蕎麦にやさしさも感じる、もちろん食べ応えも十分、濃いめのタレに辛み大根を多めに擦って投入、蕎麦をすくあげダイブ!

蕎麦が太く重い、肺をフルに使い全力でゾゾゾッとすすらなければならない、口に広がる蕎麦の香りと風味、この太さコシは未体験の触感! そしてオプションのキジ汁もおススメだ、強い蕎麦に負けない強いキジの出汁、最強のコンビだ、板一面に敷き詰められ、全部食べられるか…思っていた蕎麦はあっという間に消えてなくなっていた。

山形県にはたくさんの蕎麦屋があるが、「田舎蕎麦」を求めるならこの店を選んで後悔することはないだろう、ましてバイクで暑さ寒さに耐え山々を乗り越えて行けばその旨さは倍増、ぜひクルマではなくバイクで行っていただきたい貴重なお店である。

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Published by TAKUMA

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